十七世紀より現代に
受け継がれる日本の美意識
1640年代に初代柿右衛門が赤絵を創始し、
白磁の美しさとの調和性を究極まで高め、
柿右衛門様式として1670年代に確立しました。
その美意識は以降15代に渡り現代まで
途絶えることなく脈々と受け継がれています。
十七世紀より現代に
受け継がれる日本の美意識
1640年代に初代柿右衛門が赤絵を創始し、
白磁の美しさとの調和性を究極まで高め、
柿右衛門様式として1670年代に確立しました。
その美意識は以降15代に渡り現代まで
途絶えることなく脈々と受け継がれています。
17世紀に酒井田喜三右衛門が赤絵の磁器の焼成を成し遂げ、
初代酒井田柿右衛門を名乗りました。
それから現代にいたるまで、
370年を経てその名は連綿と受け継がれています。
激動する時代の波にさらされながらも、
歴代柿右衛門は研鑽を重ね、
その伝統を現在、そして未来に向けて伝え繋いでいます。
佐賀地方の方言で米の研ぎ汁のことを「にごし」といいます。
「濁手(にごしで)」は米の研ぎ汁のように温かみのある白色の地肌をもつ色絵磁器で、柿右衛門窯独特のもの。有田の泉山陶石等を使用した特別な原料とその配合、および独自の製法で作られています。一般的な白磁がやや青味を帯びているのに対し、濁手は柔らかい乳白色。柿右衛門の色絵が一番映える素地として創りだされ、改良を続けながら、柿右衛門様式が確立する1670年代には製法が完成しました。その後濁手は一時断絶したこともありますが、十二代、十三代柿右衛門の尽力により現代に蘇りました。その製陶技術は国の重要無形文化財の総合指定を受けています。
柿右衛門窯で生み出される焼き物は一つ一つ手作りです。土をこねるところから始まり、いくつもの工程を経て完成します。柿右衛門窯の誇りと、使ってくださるお客様への思いが強く深く込められています。
国内外の多くの人に
日本の伝統文化が広く普及し、
深く理解されることを目指して
平成26年8月に設立されました。
日本の伝統美の主峰をなす
柿右衛門様式の主要作品等の公開や
展示、解説・講話などを行っています。
大変残念なことですが、
このところ、
柿右衛門の濁手作品および製品等の
「模倣品」が市場に数多く
出回っております。
ご購入の際は、
十分、お気を付けくださいませ。